現在アイアン用スチールシャフトとして非常に人気のシリーズである「日本シャフト モーダス3」
最初のモデルであるTour120が発売されてから約8年が経過し、今では定番のスチールシャフトとなりました
ラインナップの増加によって、色々なスイングタイプやスイングスピードに対応できるようになったことはありがたい仕様となりました
反面、種類が増えたことによって起こることも正直ありますよね
- 種類が増えてどれを選べば良いのかわからない
- モデル名がほぼ一緒なので違いが知りたい
こういった悩みは多く聞きます
そこでこの記事では、モーダス3シリーズの特徴をクラフトマンである私が特徴や選び方について解説していきます
目次
モーダス3シリーズのラインナップと特徴
モーダス3シリーズには現在、アイアン用として4種類展開となっています
それぞれ特徴が違うので、数字を基準に単純に選んでしまうと失敗する確率が高まるので、性能的な特徴を把握しておきましょう
モーダス3 Tour120
- ダイナミックゴールドより15g軽い
- 中元調子でシリーズ中では最もしなり感がある
- モーダスでは1番人気のモデル
モーダスシリーズで一番最初に市販化されたのが「Tour120」
重量的にはカット前重量が114gと、スチールシャフトの代表格であるダイナミックゴールドよりも15g程度軽いモデルになります
重量としてはそれほど軽いタイプでないのですが、しなり感が強くてタイミングの取りやすさもあることから、シリーズ中では最も人気があります
モーダス3 Tour130
- はじき感の強いモーダス
- 中間部分が硬くてしなり感は少なめ
- 距離のばらつきが少なく安定性が高い
モデル名にある130は数字的には重そうに見えますが、Sの重量は124g
シャフトの中間部が極端に硬いのが一番の特徴となっていて、先調子に近いフィーリングです
手元から中間が硬いことも影響して、スイング時のしなり感が少ないので、ハードに感じる人が多いモデルです
試打レビューNS PROモーダス3 Tour130 試打評価レビュー【比較データ付き】|癖のない振り味に加えて距離のバラツキが少なく安定感抜群
モーダス3 System3 Tour125
- ダイナミックゴールドに似たフィーリング
- 重量はモーダスで1番重たい
- 余計なスピンがかからず強い弾道
シリーズ中では最も重量の重たいのがTour125
スチールシャフトの代表格であるダイナミックゴールドにもっと近いフィーリングであることから、ツアープロの使用率が現在最も高いモデルでもあります
また先端部の剛性も最も高く、抑えた打球を打ちやすいのも特徴です
手元部には粘り感がありますが、重量的にハードなスペックになるので、使いこなすにはヘッドスピードは45m/s以上ほしいところ
試打レビュー【モーダス125】MOUDUS3 SYSTEM3 Tour125試打評価レビュー|このシャフト、かなり良い!
モーダス3 Tour105
- シリーズ中最軽量
- 軽硬シャフトの代表格
- 先端剛性が高く、操作性が高い
モーダスのアイアンシリーズでは4番目に追加されたラインナップであるTour105
シリーズ中最軽量ながら、シャフト全体の剛性感が高く想像以上にしっかりしているのが特徴
軽くて硬いというUSPGAツアープロの要望によって作られたモデルだけあり、操作性にも優れたモデルとして人気です
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モーダス3シリーズの他社との違いや選び方
モーダス3シリーズが他のスチールシャフトと違うところ
重量のバリエーションはもちろんですが、最も違うのはシャフトのキックポイントや剛性感
しなり方が全く違うと言えるほど、モデルによって性格がことなっています
一昔前まではカーボンシャフトと違って、スチールシャフトは設計自由度が低いとされていたので、どうしても似たようなシャフトが多かったのが正直なところ
そういったスチールシャフトですが、日本シャフトは独自の熱処理技術によって、スチールシャフトでありながら様々な特性や重量帯のモデルを作ることに成功しました
スチールシャフトでここまではっきりと性格の違うシャフトを作ることができるという事から、国内外のプロのみならず、アマチュアゴルファーにも支持され、現在モーダスシリーズが人気を博している理由です
スイングタイプで選ぶ
キックポイントや剛性感がはっきりとしているので、スイングタイプで選び方が変わってきます
まずリストを積極的に使用し、切り返し時にタメの強いスイングをする方には、「Tour130」「Tour105」がおすすめです
反対にボディターン主体のスイングで、切り返し時にはそれほどタメがないという方であれば「Tour120」「Tour125」がおすすめです
スイングスピードで選ぶ
ヘッドスピードがドライバーで45m/s以上でるような方であれば「Tour125」「Tour130」が良いでしょう
例外ですが「Tour105」はシャフト全体が硬いことから、ヘッドスピードの速いゴルファーでもスイングスピードをさらに上げたいと思う方は105はおすすめできます
42m/s〜44m/s程度であれば「Tour120」が最適です
重量(S) | スイングタイプ | H/S | 硬さ | |
Tour105 | 106.5g | リストターン | 44m/s以上 | 硬い |
Tour120 | 114g | ボディターン | 42〜44m/s | やや柔らかい |
Tour125 | 128.5g | ボディターン | 45m/s以上 | やや硬い |
Tour130 | 124g | リストターン | 45m/s以上 | かなり硬い |
モーダスのラインナップと選び方についてのまとめ
モーダスシリーズの特徴やラインナップ、選び方についての紹介でした
種類が多く、性格のはっきり異なるモーダスなので、選び方を間違えると全く相性が合わないということが起こります
まずは自分のスイングタイプの判別や、スイングスピードや体力を調べてみることが重要です
ゴルフショップの機材を使えば、ヘッドスピードは簡単に調べることができますし、フィッティングに精通したスタッフであればスイングタイプの違いもすぐに教えてくれるでしょう
今後もラインナップが追加されれば、内容を随時更新していきます
以上、モーダス3のラインナップと特徴を比較|違いや選び方について解説&まとめ。という記事でした