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今回の試打評価はPING G430アイアン。
安定性に定評のあった前作G425アイアンの後継モデルにあたるPINGの2022年モデルアイアンです。
今作では高い安定性にさらなる磨きをかけ、その上で飛距離性能もアップさせることを狙っています。
インパクト時の衝撃を抑えるピュアフレックス構造と、前作比で約3%薄いフェース、そして立ったロフト設定などが大きなトピックです。
それでは詳しいデータを見ながらPING G430アイアンについてレビューしていきます
- ヘッド：PING G430アイアン
- 番手・ロフト角：7番 29°
- シャフト：NS950 Neo
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器：GCQuad
PING G430アイアンの試打計測データとレビュー
| ヘッドスピード(m/s) | 37.1 |
| ボールスピード(m/s) | 51 |
| 打ち出し角度(°) | 21.8 |
| 打ち出し方向(°) | -0.2 |
| バックスピン(rpm) | 4356 |
| サイドスピン(rpm) | -16(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 35 |
| 降下角度(°) | 48 |
| センターからのブレ(yd) | 0 |
| キャリー(yd) | 166.4 |
| 総距離(yd) | 179.9 |
以上が計測データです。
PING G430アイアンの平均キャリーは166.4ヤード、ランを含めた総距離が179.9ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値です。)
今作は7番で29°というロフト設定。同じロフトのアイアンと比較した場合だと飛距離性能が高く飛ぶアイアンでした。
記事執筆時点でのこのロフト帯の平均キャリーは162.4ですので。約4ヤードほど飛んでいるという結果です。
前作は上がりやすいけど飛距離はそんなに・・・という印象だったけれど、今作は飛距離も出やすくなっていました。
飛距離が伸びた要因はやや少なめなバックスピン量にあります。
非常に低重心なので余分なスピンが減っているという感覚です。
欲を言えばバックスピン量はもう少し欲しいところなのですが、G430アイアンは最高到達点が35ヤードと高弾道かつ、降下角度が48°と非常に急角度なので高さで止められます。
スピンをかけて吹かして止めたいという方はそもそもこの手のアイアンを選ばない方が多いはずなので、スピン不足は高さが出しやすいことで解消できていると考えます。
とはいえ通常営業のグリーンだとスピン量的にも問題はありませんが。
次に弾道イメージ。
ほとんどストレートでサイドスピンは極めて少なかったです。
捕まり顔ですが実際にはヘッド挙動が大人しいです。
スクエアにヒットしやすくて逆に曲げたい場面では曲がりづらいようなアイアン。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
ずば抜けた安定性です。
打ち出し方向もバラつきがほとんど出ませんし、サイドスピン量も少ないため落下地点は平均で0になりました。要するにど真ん中です。
ミスヒットに対する寛容性も最高なので、アイアンをとにかく安定させたいなら手にとってもらいたいクラブです。
PING G430アイアンの外観やデザインについて
大型のポケットキャビティアイアンです。見るからに優しそうだし実際かなり簡単に打てる。
今作はピュアフレックスというテクノロジーを用いており、7つのゾーンに分かれたパーツが衝撃を吸収してくれるそうです。
打感がソフトになるとのことでしたが、やや音が抑えられたかな？ぐらいで前作と大きな差は感じられなかったです。まあ普通にポケキャビという感じですね。
ポケットは大きくてとても深い。今更ゴミが溜まりそうなんていうのは野暮です。
めちゃくちゃ低重心でボールも簡単に拾えるのでメリットがありまくりです。
トウ側にはウェイトが埋め込まれていてMOIを高める設計になっています。
ヘッド形状がこちら。
いつものPINGです。グースは強めですが捕まりはそこまで極端に強くはありません。
PINGを使っている人にとっては馴染みがありますが、けっこう癖があるとは思っているのでこれに慣れれるかどうかが分かれ目。
アドレス時の見え方がこちら。
打感については先程触れたけれど、めちゃくちゃ弾く感じではありませんが、柔らかい打感だとは思いません。
従来のポケキャビの打感よりも少し打音が抑えられているぐらいなので過度な期待は禁物。
PING G430アイアンはこんな人におすすめ
PING G430アイアンがおすすめな方は以下
- アイアンショットをとにかく安定させたい方。
- 楽にボールが上がるアイアンがいい方。
- 見た目よりも性能を重視する方。
やはりこの安定性は現状トップクラスと言わざるおえないですし、アイアンショットを曲げずに安定させたいと考えているなら間違いなくおすすめできます。
ミスにも寛容なので打点がバラついてしまう方にも最適。
そして高弾道が楽に打てる非常に低重心なアイアンでした。ボールが楽に上がってくれるほど助かるよって方にもおすすめ。
最後に見た目よりも性能をとにかく重要視している方もチェックしておいてもらいたいです。お世辞にも見た目が良いとはいいづらいですが、それもすべて許せるほど性能面では優秀なアイアンです。結果を求める方は是非試してください。
PING G430アイアンの総合評価
安定感は文句なしの満点評価です。ミスへの強さとヘッドのブレなさは現状トップクラスと言ってしまっていいでしょう。曲げたくないならG430アイアンを選ぶべき。
そして上がりやすさはそのままにストロングロフト化と薄肉フェースによって飛距離性能も向上しました。
簡単に上がる、飛ばせて曲がらない、という優しいアイアンの条件はほぼ満たしています。
見た目が許すなら買い！
ということなんですが、実際には使っていると見た目はすぐに慣れるのでパーオン率を上げたいならやはり買いです。
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