【試打評価】タイトリストプロV1x(2023)ボール｜風に最も強いツアー系【口コミ・評判】

ゴルフ雑記帳のまさです。今回はタイトリストから発売された2023年モデルのツアーボール「プロV1x(2023)」の試打評価です。

ツアープロの使用率が最も高いボールであるプロV1シリーズの中で飛距離を重視したのがV1x。

プロV1(2023)の試打レビュー記事は既にアップしていますので、どんなところが違うのかも交えて解説していきます。

まず、実際に打ってみた(データ計測と実戦での使用感)率直な感想が下記。

長所

短所

ドライバーでの低スピン性能はもっとも優れたボール
空力性能は相変わらず最高
アイアンとウェッジでのスピン性能も十分
アイアンではプロV1よりも高弾道

年々価格が上がっており、コスパが良いとは言えない

それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、タイトリストプロV1x(2023)についてレビューしていきます。

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まさ

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タップできる目次

タイトリストプロV1x(2023)のデザインと概要
タイトリストプロV1x(2023)の試打計測データとレビュー
タイトリストプロV1x(2023)のレーダーチャート
タイトリストプロV1x(2023)のまとめ

タイトリストプロV1x(2023)のデザインと概要

構造

構造	4ピース
コア	ハイグラディエントコア
ケース層	アイオノメリック・ケース層
カバー	キャスト・エラストマー・ウレタンカバー
ディンプル	348ディンプル

プロV1x(2023)は高弾道で大きな飛距離を獲得しながら、アイアンではしっかりと止めるショットも打ちたいプレーヤーに、最適なパフォーマンスを提供できるというのがメーカーが謳う主な特徴です。

プロV1シリーズは「V1」と「V1x」の2種類があって、プロV1は3ピース構造。今回取り上げているV1xは4ピースです。

2023年モデルではタイトリストが新開発した「ハイグラディエントコア」という、コアの中心部が柔らかく、外側にいくに連れて徐々に硬さが増していくという構造です。

これによるメリットが下記。

ハイグラディエントコア

ドライバーを始めとしたロングショットでは低スピン&初速アップ
アイアンではスピン性能を維持

コアとカバーはV1もV1xも同じ。

ディンプルはV1よりもディンプルが大きい348ディンプルです。V1も空力性能は本当に優秀で、向かい風での安定性は申し分ありませんが、個人的にはV1xの方がよりアゲインストには強いように感じています。

まさ

もちろんスピン量の違いなどもありますが、飛び様というか、飛んでいる時の安定感がとにかく抜群に良いです。

ボールのデザインはいつもとほぼ同じです。アライメントラインに少し変更があるぐらいで大きな変化はありません。

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タイトリストプロV1x(2023)の試打計測データとレビュー

それでは、ここからは実際にプロV1(2023)打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。

ヘッド：テーラーメイドステルス
ロフト：9.0度
シャフト：VENTUS TRブルー 6
フレックス：S
ボール：タイトリストプロV1x 2023

GC Quadでのそれぞれの計測データ

平均データ

ヘッドスピード(m/s)	45.8
ボールスピード(m/s)	65.9
打ち出し角度(°)	16.2
打ち出し方向(°)	1.6(右)
バックスピン(rpm)	1802
サイドスピン(rpm)	-388(左)
ピーク時の高さ(yd)	35.5
降下角度(°)	39.5
センターからのブレ(yd)	-9(左)
キャリー(yd)	263.3
総距離(yd)	281.7
スマッシュファクター	1.44

現在当サイトのドライバーでの計測基準は下記になっています。

ドライバーでの計測基準

キャリー250ヤード以下：微妙
キャリー250ヤード以上：飛ぶ
キャリー260ヤード以上：かなり飛ぶ

GCQuadで計測

プロV1x(2023)の平均キャリーは263.3ヤード、ランを含めた総距離が281.7ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)

基準からするとかなり飛ぶという結果。

プロV1(2023)よりも平均キャリーは3ヤードほど落ちる結果とはなっていますが、まあそれでもツアー系ボールの中でも特に飛ぶボールであることには変わりありません。

ボールスピードもまあまあ出ていますが、特に印象的なのはバックスピン量の少なさです。プロV1もドライバーショット時は低スピン化しますが、今回のV1xはさらに低スピン。

ディンプルの大きさの違いもありますが、スピン量が少ないのでアゲインスト時の飛び方でいえばV1xに軍配が上がります。

実際に強風時のラウンドでは「あー、V1xめっちゃ良いなー」と思わず声に出てしまうほどに違いました。

ちなみにスマッシュファクターは1.44でした。当サイトの計測だと平均より高い値。

スマッシュファクターとは: スマッシュファクターはショットの効率を示す数値です。具体的には、ボールの飛距離に対するヘッドスピードの比率を示しており、ショットのエネルギー伝達効率を表します。スマッシュファクターは以下の式で求めることができます。

スマッシュファクター = ボールスピード / クラブヘッドスピード

理想的なスマッシュファクターは、ドライバーで1.5、アイアンでそれ以下とされています。スマッシュファクターが高いほど、ヘッドスピードに対するボールスピードが高く、効率的なショットができているということ。スマッシュファクターを向上させることで、飛距離が伸びる可能性があります。ただし、スマッシュファクターだけではショットの質を完全に判断することはできません。スピン量や打点、打ち出し角なども重要な要素です。