ゴルフ雑記帳のまさです。今回はタイリストの2023年モデル「TSR1ドライバー」の試打評価です。
TSR1の登場によって、TSRシリーズは4つのラインナップとなりました。その中で今作が最軽量のモデルです。
ヘッドの投影面積も大きく、優しく振り抜けるライトウェイトドライバーというのが大まかな特徴。
実際に打ってみた率直な感想から言っておくと、ヘッド重量も軽いのでとても振りやすく、弾道も高くて捕まりもすごく良いです。
ただ、ヘッドの軽さゆえか、ボールスピードが出づらい印象。同シリーズ中というか、ここ最近のドライバーの中だと物足りない飛距離性能でした。
よほど軽量化したいという方でないならば、TSR2ドライバーのほうが飛ばせるので個人的にはおすすめ。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、タイトリスト TSR1ドライバーについてレビューしていきます。
タイトリストTSR1ドライバーのデザインと概要
| ロフト角(°) | ライ角(°) |
| 9.0 | 59.0 |
| 10.0 | 59.0 |
| 12.0 | 59.0 |
ロフトラインナップは3種類あって9°から12°まで。すべてライ角は59.0°となっています。
ヘッド重量は約194gで軽量。ちなみに兄弟モデルのTSR2は202g程度なので、同じシリーズでもかなり重さが違います。
ヘッド後方にウェイトが装着されており、深い重心設計になっています。
最近は各メーカーがやたらとアピールしている空力性能ですが、TSR1も進化した空力デザインを取り入れている模様。
ヘッド後方はお尻が上がった形状です。実際大きさのわりに振りやすい。
ロフト調整機能も搭載されています。
ヘッド形状がこちら。
投影面積は大きく、しかもヒール側にボリュームを持たせたカタチです。
四角とまではいきませんが、それに近い印象を受けました。ヒール側にボリュームがあるのでヘッドがしっかり返ってくれそうな見た目をしています。
ちなみに弾道データはあとで見てもらいますが、イメージどおり捕まりのいいヘッドです。
構えてみるとこんな感じです。
フェースアングルはあまり被っておらず、むしろストレートな感じがして構えやすいです。
今作もフェース内側全面に肉厚差がありますが、それを精密に設計しているという点と、重心位置をフェースセンターに持ってきたというのがアピールポイントです。
打感はTSRシリーズ共通でソフトかつ弾くという絶妙なフィーリング。打球感は素晴らしい完成度でした。
タイトリストTSR1ドライバーの試打計測データとレビュー
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。
- ヘッド：タイトリスト TSR1
- ロフト：9.0度
- シャフト：ツアーAD DI
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
| ヘッドスピード(m/s) | 45.8 |
| ボールスピード(m/s) | 64.9 |
| 打ち出し角度(°) | 16.9 |
| 打ち出し方向(°) | -0.2(左) |
| バックスピン(rpm) | 2542 |
| サイドスピン(rpm) | -360(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 41.5 |
| 降下角度(°) | 45.6 |
| センターからのブレ(yd) | -17(左) |
| キャリー(yd) | 246.8 |
| 総距離(yd) | 260.6 |
| スマッシュファクター | 1.43 |
現在当サイトのドライバー計測の基準は下記になっています。
平均キャリーは246.8ヤード、ランを含めた総距離が260.6ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
基準でいくと飛びは微妙。キャリー250ヤードを下回っており、飛び印象はない(笑)
というか飛ばしづらいドライバーでした。ヘッドの飛びのポテンシャルはTSR2やTSR3には劣ります。
上記画像のデータは比較的良い方で、ボールスピードもそこそこなんですが、平均だと64.9m/s。ボールスピードが上がりづらいのが飛距離がもうひとつだった要因です。
ヘッドが軽いためか、球質もめちゃくちゃ軽くなってるのがキツい。
深い重心の効果もあって、バックスピンも増えやすいので一発の飛びに期待できるタイプではなく、安定して高弾道が打てるというドライバー。
打ち出し角16.9°、最高到達点41.5°。
弾道は高めで、期待しているとおりに楽にボールが上がるところは良いところ。
こちらがそれぞれの弾道ですが、捕まりはとても良いです。
オートマチックにドローが打てるので、スライサー向きなドライバーでございます。
弾道をまとめてみるとこうなりました。
一貫してドロー系が出てくれるので右へのミスはほぼ出ないタイプです。
着弾地点は平均で左に17ヤードと、捕まりの強さもかなりのモノがあるので、フッカーにはあまりおすすめしません。反対にスライサーにはもってこい。
タイトリストTSR1ドライバーのレーダーチャート
飛距離はハッキリ言って微妙。
どうも球質が軽いし、当たったなと思ってもイマイチでした。
とはいえコンセプトとしては高弾道かつ捕まりの良いドライバーだと思うので、その辺りはしっかりと性能に反映されています。
軽いので非力な方でも扱いやすいですしミスヒットにも強い。あと、どう打っても同じような打球が出てくれるところは間違いなく強みです。
一発の飛距離よりも、ラウンドを通して安定したハイドローを打っていきたい、スコアをまとめることを優先したいと考えている方には武器になると思います。
タイトリストTSR1ドライバーのまとめ
TSRシリーズは飛距離性能が高いので個人的に評価の高いシリーズですが、TSR1だけは全く違うブランドぐらいに思っても良いレベルで別モノな印象。
ただ、大型ヘッドが多い最近のクラブシーンの中では、特に振りやすいドライバーですし、軽量系でも安定感が欲しいという方にはハマる可能性はあります。
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