『キャロウェイ Xフォージドスターアイアン』の試打評価レビューです
そこでこのページでは弾道計測器GC2での試打計測データをもとに、Xフォージドスターアイアンの良かった点や気になった点を正直に試打評価レビューしていきます
Xフォージドスターアイアンは軟鉄鍛造のワンピース構造で、形状的にツアー系のハーフキャビティでありながらも飛距離性能を追求したアスリートモデル
発表された段階からぼく自身も非常に楽しみに試打できる機会を待っていたアイアンです
2019年8月30日発売予定
目次
Xフォージドスターアイアンの試打計測データ

試打クラブのスペック | |
ヘッド | キャロウェイ Xフォージドスター |
番手とロフト | 7番:29度 |
シャフト | MODUS105 |
フレックス | S |
バランス | D2 |
総重量 | 426g |

試打計測データ(比較付き) | |||
Xフォージドスター | TW747VX | i500 | |
ヘッドスピード | 38.3 | 45.7 | 45.5 |
ボールスピード | 67.1 | 37.3 | 39.2 |
打ち出し角 | 17.9 | 16.7 | 18.4 |
サイドスピン | 278右 | 372右 | 75右 |
バックスピン | 5749 | 5590 | 5900 |
最高到達点 | 30 | 26 | 33 |
キャリー | 164 | 159 | 168 |
総距離 | 176 | 172 | 179 |
比較対象として、同じく飛び系ツアーアイアンと読んでいいと思う、本間ゴルフTW747VXと、PINGのi500を選びました
i500に関していえば中空構造なので、厳密には同系統ではないですが、Xフォージドスターと同じロフト角なので参考値として掲載しています
Xフォージドスターアイアンの飛距離性能

ストロングロフト化と低重心化の効果がしっかりと出ている、本当に飛ばせる軟鉄鍛造アイアンとして高評価
単刀直入に言うと、ワンピース軟鉄鍛造のアイアンとしては飛距離性能は素晴らしいものがありました。ここ最近試打した軟鉄鍛造系のモデルとしては間違いなくトップクラス
同様の飛び系ツアータイプであるTW747VXと比較してもキャリーで5ヤードも飛ぶという結果。これはロフト角がXフォージドスターの方が1度立っているのも関係している部分
TW747Vxの試打にはMODUS3 for TWという専用設計シャフトを装着したものを使って打っていますが、MOUDUS105と重量的には同じものです
5ヤードは正直かなりデカいですよね
- Xフォージドスター 7番で29度
- TW747Vx 7番で30度
さらにこの手のアイアンの形状のモデルの中ではソール幅も広くて、しっかりと重心が低く感じられました
打ち出し角度や最高到達点(30ヤード)に関してもヘッドの構造やロフト角を考慮するとかなり高弾道といえる打球が出ています
ロフト角1度が寝ているはずのTW747Vxと比べても平均値で1.3度も高い打ち出し角なので、どれだけ上がりやすいのかがわかるかと思います
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]アイアンというのは基本的に重心位置よりも高い部分でボールをヒットすると、衝撃によってヘッドのロフト角は寝る方向へ動くので、低重心化すると重心よりも上で打ちやすくなるのでしっかりと効果が出ています
ソール幅も割と広めなので、少々のダフリぐらいなら助けてくれる安心感もあります
また、弾道の高さやバックスピン量もそれほどばらつかずに揃うので、縦距離に関してはズレにくい印象です
【余談】
参考までに試打データを掲載している同ロフト角のモデルのPING i500には飛距離面では敵いませんでした
やはり中空構造による効果は、フェースの反発力はボールスピードや弾道の高さが出て、飛距離に直結しているのが改めて感じられます
見た目や打感・フィーリングを度外視して飛ばしたいだけなら、複合素材のヘッドなどでもっと効果的なクラブがあるというのは頭に入れておきましょう
Xフォージドスターアイアンの打感やフィーリング

素材としてS20Cという軟鉄を採用しており、手に伝わってくる打感はかなり柔らかく、打感にこだわる方でもとても満足できる仕上がりなのは間違いありません
S20Cは軟鉄の中でも特に柔らかい鉄ですが最近では多くのメーカーが採用しています。なのでここに関しては特に真新しさは感じませんが、この感触でこれだけの飛距離が出ることを考えれば、正直最高
また、少し大きめのヘッドサイズなので直進性も高めの部類には入ってくるかなという印象を持ちました。重心距離も長めで、ヘッドはそれほど敏感には動かないので返りすぎない感じ、計測データを見て頂くとわかる通り全体的に少しフェード系の球筋で左へのミスはそれほど気になりません
現在マッスルバックのアイアンを使用しているので、操作性に関してはそれほど高いなと感じることはありませんでしたが、ある高低の内訳や少し曲げる程度のコントロールは効きます
特に良いなと感じる部分としてヘッドサイズは大型化していますが、打感がボヤけることもなかった点は高得点ポイントですね
Xフォージドスターアイアンのここに注意したい
見た目はかっこいいし打感も良好だけれども、決して優しいというタイプのアイアンではないという事を頭に入れておかないと失敗する可能性があります
メーカーからも説明がでていますが、「軟鉄鍛造で飛距離が出るアイアンが欲しい」という要望には見事に答えたアイアンで、見た目のかっこよさや打感を含めたフィーリング的な要素は高次元でまとめています
ただし、誰にでも優しく打てるカッコいいアイアンか?といわれるとそうではないのが正直なところです
実際のところ7番アイアンで29度というロフト設定ということもあり、ヘッドスピードやミート率が著しく低いと簡単には打球は上がってくれません
低重心を謳ってはいるものの、「この手のツアー系タイプのハーフキャビティ形状のモデルの中では低いですよ」というモデルなので注意が必要かなと思います
標準装着シャフトには、モーダス105とNS950neoが用意されているのですが、ヘッドタイプ的にはドライバーのヘッドスピード的に43m/s以上ある方が性能を発揮できるアイアンでしょう
アイアンをとにかく楽に飛ばしたいというなら、ツアー系モデルを選択するよりも中空系か、大型のポケットキャビティタイプのアイアンを選択した方が結果は出やすいです
飛び系アイアンに関しては下記リンクにまとめてありますので参考にしてください
Xフォージドスターアイアンの総合評価:まとめ
- 打感の良いアイアンで飛距離を出していきたい方
- ミート率にはある程度自信がある方
- ドライバーでのヘッドスピードが43m/s以上ある方
総合評価:
飛距離:
上がりやすさ:
方向性:
打感:
操作性:
許容性:
飛距離性能だけでいえば、ハーフキャビティのツアー系アイアンの中ではピカイチなのは間違いなしで、試打計測での結果もしっかりと出おり文句のつけようはありません
ツアー系と謳っているモデルの中ではかなりのストロングロフト化を施していますが、ソール幅は思いのほか広めに作ってあり重心位置も低く設定されているので打球として上がりやすさを感じます
見た目のかっこよさを求めながら打感などのフィーリング面を妥協したくない方には最高のアイアンかなと思います
ただし、ヘッドスピードが遅めで打点が安定していない方には正直向いていません。そういった方にはキャロウェイでいえば同時期に発売される「エピックフラッシュフォージドアイアン」の方が扱いやすいでしょう
以上、【キャロウェイXフォージドスターアイアン試打評価レビュー】飛距離と打感を見事に両立。という話題でした
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